経常収支の長期推移
- 2014/05/21
- 18:00
今日は経常収支の長期推移をみていきます。
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まずは経常収支全体から。
(以下のグラフ上の単位は全て億円です)
経常収支は平成8年度からずっと黒字であることに注目できます。
ただし、平成23年以降、急速に黒字額が減っており、直近の平成25年度速報では、平成8年以降の過去最低水準となっています。
その要因をさぐるべく、経常収支の内訳をみていきます。
貿易収支の推移は以下の通り。

貿易収支は、平成8年以降ずっと黒字でしたが、平成23年度以降赤字に転じています。
要因としては、輸入の増加が顕著で、おそらく東日本大震災以降の火力発電の増加のための資源輸入の増加があげられるかと思います。
25年度は輸出が前年に比べて増加していますが、輸入の伸びが大きく赤字幅は拡大しています。
昨今の円安傾向で輸入額が増えるのはわかりますが、その一方で輸出が大きく増えているのではないかと思っていましたが、それほどではないようです。
次に、サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支をみていきます。

ここで、目を引くのが第一次所得収支の大きな黒字です。
第一次所得収支は、対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支状況を示しますので、単純に考えると、日本はお金持ちで海外資産がたくさんあり、そこからの利子・配当が膨大な金額になっているということだと思います。
また、直近の推移でみても、高水準で安定しているようにみえます。
日本の経常収支の現況としては、大きな貿易赤字を、さらに大きな第一次所得収支黒字で賄い、なんとか全体で黒字をキープしているようです。
今後、経常収支がどう動き、それが資産運用を考える上でどのような影響があるのか、注目していきたいと思います。
(以下のグラフ上の単位は全て億円です)

経常収支は平成8年度からずっと黒字であることに注目できます。
ただし、平成23年以降、急速に黒字額が減っており、直近の平成25年度速報では、平成8年以降の過去最低水準となっています。
その要因をさぐるべく、経常収支の内訳をみていきます。
貿易収支の推移は以下の通り。

貿易収支は、平成8年以降ずっと黒字でしたが、平成23年度以降赤字に転じています。
要因としては、輸入の増加が顕著で、おそらく東日本大震災以降の火力発電の増加のための資源輸入の増加があげられるかと思います。
25年度は輸出が前年に比べて増加していますが、輸入の伸びが大きく赤字幅は拡大しています。
昨今の円安傾向で輸入額が増えるのはわかりますが、その一方で輸出が大きく増えているのではないかと思っていましたが、それほどではないようです。
次に、サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支をみていきます。

ここで、目を引くのが第一次所得収支の大きな黒字です。
第一次所得収支は、対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支状況を示しますので、単純に考えると、日本はお金持ちで海外資産がたくさんあり、そこからの利子・配当が膨大な金額になっているということだと思います。
また、直近の推移でみても、高水準で安定しているようにみえます。
日本の経常収支の現況としては、大きな貿易赤字を、さらに大きな第一次所得収支黒字で賄い、なんとか全体で黒字をキープしているようです。
今後、経常収支がどう動き、それが資産運用を考える上でどのような影響があるのか、注目していきたいと思います。
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