国内生産と海外生産
- 2014/07/10
- 18:00
以前は、円高に苦しむ企業がいかに海外生産をすすめていくかに注目が集まっていましたが、最近では企業ごとに様々な戦略を取っています。
海外展開しているから円安=株高だろうといった先入観は持たずに投資する企業については、よくビジネスモデルを見てみる必要がありそうです。
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川崎重工業は今夏までに、国内で組み立てている排気量250~300cc級中型二輪車3車種の部品調達を見直す。約2000点ある部品のうち金額ベースで4分の1を国産品に切り替える。従来はタイから全量輸入していた。円高修正で輸入部品の優位性が薄れたことで、国内生産の採算が改善している。川重は13年9月に中型二輪車の最終組み立てをタイから日本に戻したが、部品生産でも国内回帰を進める。
対象は日本や米国で販売する旗艦モデル「Ninja(ニンジャ)」の2車種と「Z」の1車種。2014年度にはこの3車種で、国内生産量の約3分の1にあたる計2万7000台の国内生産を計画している。部品調達の見直しで原価を数%下げ、競争力を高める。(日本経済新聞5月28日第13面)
ホンダから「輸出」という文字が消えようとしている。2014年度の日本からの輸出は4万台前後とピークだった7年前の6%程度になりそう。消費地近くで車をつくる「地産地消」体制の完成が近付く。現地生産を志向しながらも輸出で稼いできた日本車メーカー。他社に先駆けて整えた為替動向に影響されにくい体制を実際に収益力向上につなげられるか。真価が問われるのはこれからだ。(日本経済新聞6月28日第13面)
海外展開しているから円安=株高だろうといった先入観は持たずに投資する企業については、よくビジネスモデルを見てみる必要がありそうです。
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